便器の故障（便器内への水が止まらない場合）

便器の故障には複数の症状、１つの症状にも故障の原因が複数あります。

今回は便器内への水がいつまでも止まらないケースについて、ご説明します。

フラッシュシステムのシリコン（ゴム）の劣化
フラッシュシステムの固定部分のプラスチックの破損
シリコン（ゴム）固定部品の落下
フラッシュ部分の汚れ

多くは１もしくは２です。

写真（赤矢印）が、フラッシュシステム、（青矢印）は水供給システム
コンドミニアムの便器でタンクがないものも、壁の中にタンクが収納されており、この２つのシステムが存在します。
シンガポールの住宅では、水道管直結バルブ方式の便器は規制により、存在しません（商業ビル・オフィスビルはあり）。

１．シリコン（ゴム）の劣化

フラッシュシステム自体の動きに問題がなければ、それを取り外して、シリコン（ゴム）の交換をします。

現在はシリコンのものが主流であり、ゴムを使ったシステムはひと昔前のものです（ゴムは劣化が早いため）。

取り外し時に、フラッシュシステムの固定部分のプラスチックが破損する可能性あり（プラスチックの経年劣化）。

２．プラスチックの破損

１でも取り外し時に注意と書きましたように、ご依頼の中には、ここを破損したフラッシュシステムがあります。

壊れる原因は、経年劣化のみならず、むりにタンクの蓋を開けようとして破損したケース。

タンクの蓋の開け方は複数あり、フラッシュボタンがフラッシュシステムと固定されてあるものは、強引にタンクの蓋を持ち上げると弱い箇所のフラッシュシステムの固定部分（つめ）が破損します。
取れないと、力任せにタンクの蓋を持ち上げようとした方に多い故障です。
そうするとうまく水を止めることができず、便器内に水がチョロチョロと流れ落ち続ける結果となってしまいます。

こうなった場合には、システムすべてを取り外し、取り替えです。

タンクがはずれるタイプはタンクを外してシステムの取り替え、タンクがはずれないタイプはタンクをそのままにシステムの取り替えをします（フラッシュシステム自体、タイプが異なります）。